まずは、災害で亡くなった方のご冥福と、被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。



現在進行形ですが、九州から東北まで大きな被害が出ています。特徴は、異例の梅雨前線長期停滞と、南西風による暖湿気流入。線状降水帯が同じ場所で続いたため、河川の氾濫が相次ぎ、日本全体の可住地面積1000ha以上の浸水が発生しています。山地風上側での土砂災害も多発。

登山する立場から、南西風の時の日本アルプス周辺の地形特性が顕著に現れました。分布状況は添付の地図をご覧ください。
風の収束する場所、山岳部で上昇気流が発生しやすい場所など、雨が降りやすい場所が見えてきます。

くるま旅をするときには、災害前後で、山間部のアクセス道路状況が一番気になります。道中での被災や孤立、大雨後の土砂崩れが最悪のケースです。今回の災害記録は、安全ルートを事前に探しておくことの参考になります。もちろん、風向が変われば被災地域も変わります。それにも推定する上での参考になります。

ちなみに、最近の中部地方の道路状況を確認すると、危険度分布の状況と酷似しています。山間部の通行止めは迂回路が取りにくいので広域迂回となりやすく、注意が必要です。